中小ビル資産の分散修繕
分散修繕は、築古ビル維持に必要な工事取り組みの方法の1つです。それもビルの本場ヨーロッパや世界中の中小ビル所有者が実践している方法です。そして築50年どころか築100年築200年それ以上でも現役で使用出来ています。
分散修繕は、ビルの経年劣化部分等のリニューアル工事を、自分の予算かつ低予算低リスクで行い、ビルを負債化させずに、その使用利益を維持続けます。使用利益が続くから、ビルをいつまででも維持して使用を続けられるのです。
ビルの本場ヨーロッパや世界中の中小ビル所有者が実践している方法だから特別難しくありません、ただ私達日本人にとっては従来存在しなかった考え方です。そしてビル資産維持は、なんとなくな理解で上手くいくほど甘くはありません。だから正確に理解する必要があります。
そこで日本人が分散修繕を取り組むために欠かせない築古ビル資産維持の「資産観」、「判断法」「工事リテラシー」について、簡単にご説明をします。
コンテンツ
Ⅰ 資産観
まず築古ビルの資産観は重要です。築古ビルが適切に維持続ける限り資産である事は、中小ビル100年超時代:なぜ築古ビルを維持すべきか?で確かめています。ここではその事は確かめませんが、ビルの維持に必要な工事において、適切な築古ビルの資産観がなぜ重要か、を改めて確かめます。
Ⅱ 判断力
どの工事は必須か、どの工事は省く事ができるか。必要工事はいつ頃行うべきか。どう工事予算を削減できるのか。ビル資産維持に必要な工事の判断には、ちゃんと考え方があります。
Ⅲ 分散修繕工事の工事リテラシー
建設業者や管理会社に全てお任せで全て采配してくれるリノベーション工事や大規模改修工事といった建設業者ソリューションと違い、分散修繕で経済的に行う建物設備機能リニューアル等工事では、工事を相談し依頼するビル資産所有者側にも、多少の工事マナーが必要です。重要な点をいくつかご紹介します。
補足 主要ビル資産維持工事の取り組みヒント
ここで主要ビル資産の維持工事取組を勘がる際のヒントを大まかにご紹介します。実際の判断は個別の事情できまります。あくまでもご参考です。