築30年以上中小ビル賃貸経営者/後継者のための
今まで日本人が古い建物が難しいと感じてきた理由に、建物資産観欠落の他に、建物資産の3面性と、建物資産問題解決の3面性の理解が無かったからだ。 通常の問題解決をする不動産屋、工事業者、管理者、税理士、弁護士、金融機関その他コンサルタントは、通常1面の問題しか解決できない。3面を見て、各面の問題解決を組み合わせるの、建物アセットマネジメントの本質だ。そこでこの3面性を解説する。
実は建物資産には、基本の3面性と、問題解決の3面性の2つの3面性がある。いずれも独立しているものではなく、1面の問題は、他の面にも影響し、全ての面で問題を悪化させない事が、建物の永久資産化に欠かせない。これを理解する。
建物資産の基本は「物」「数字」「権利」の3面性だ。いずれかに問題があると、建物資産を長く持ち続ける事が難しくなる。
2.1 「物」面
建物は「物」だ。時に箱物と呼ばれるが、実は箱では価値が無い。実際には躯体と建物設備機能等という様々な物の集合体だ。人間が、骨や血管や多くの臓器の集合体として生きているのと同じだ。
2.2 「数字」面
しかし建物は、所有者にとっては「資産」だ。つまり「数字」面も問題になる。建物は、「数字」の使用利益を産む資産である事に価値がある。建物が廃墟化すれば、管理費と固定資産税だけが発生する負債となる。また建物工事にお金をかけすぎて、使用利益でペイができなければ、やはり「数字」の負債になる。建物は負債になると、長く持ち続けられない。
2.3 建物資産は負債になると持ち続けられない
建物資産所有者にとって、「数字」面が重要な理由は、建物が負債になると、資産ではなくなり、持ち続けられなくなるからだ。
2.4 「物」面 と「数字」面は表裏一体
この重要な建物資産の「物」面と「数字」面は、実は表裏一体だ。「物」面の建物が劣化したら、使用利益の「数字」も悪化する。「物」面にお金をかけすぎても、ペイができなければ「負債」となる。
建物を負債にしないとは、建物の「物」面と「数字」面のバランスを取り続ける事なのだ。すると建物は永久資産となる。
2.5 建物の永久資産化とは
つまり建物の永久資産化とは、経年劣化や環境変化で発生続ける「物」面の問題に対して、2つの面のバランスを取りながら、問題対応をしていく事に他ならない。
2.5「権利」面の問題は、問題があれば単独で解決する
一方で建物資産の「権利」面は、建物資産の基盤だ。独自に影響する。ここは問題がなければ問題がない。しかし共有問題や相続問題がある場合は、長く引き延ばすと、管理が混乱したり、建物に必要な工事ができない等、「物」面や「数字」を悪化させてゆく。だから問題がある場合は、早期解決が望ましい。
2.6 契約等も「権利」面の一部
また不動産の管理や問題解決には、様々な専門業者や専門家の仕事が関係する。賃貸していれば、テナントとは賃貸借契約が存在する。
賃貸借契約
建物管理業務委託契約
工事請負契約
これら契約は、双方の権利を定め、またトラブルの際の問題解決方針を示す。これら各種契約も、広義では自らの建物資産を守る「権利」面の一部と言える。
先に建物資産の基本3面性のうち、「物」面と「数字」面は互いに関係しており、建物の永久資産化とは、経年劣化や環境変化で発生続ける「物」面に対して、2つの面のバランスを取りながら、問題対応をしていく事と述べた。ここで重要になるのが、問題解決のための3面性だ。
3.1 建物永久資産化に欠かせない問題解決のための3面性
問題解決のための3面性は、次の通りだ。

「物」面と「数字」面は変わらないが、「使用者」面が加わる。
3.2 「使用者」面とは
建物資産の「使用者」面とは、その名の通り建物使用者だ。建物は、躯体の他建物設備機能等の集合体だが、建物がどうあるべきか、何の建物設備機能等がどの程度必要かは、建物使用者が建物をどう使用するかで決まる。それは「用途」から始まり、事務所であっても、事務所形態によって建物に求められるものは違う。住居であっても、ファミリー向けか単身者向けか、高級物件か格安物件かによって、求められるものは大きく違う。従って、「物」面と「数字」面を考える際には、「使用者」面も関わる。
3.3 費用効果は「使用者」面の理解から生まれる
建物が永久資産であり続けるには、建物を長く使うために必要な工事は、なるべく必要最小限で低予算で行い、かつ費用対効果の高い内容を厳選して、ベストな将来の建物利益を作らなければいけない。その「低予算」と「費用対効果」を決めるのは、建物使用者だ。だからこれらは、「使用者」面の理解が欠かせない。
3.4 収益物件では、地域賃貸マーケットが重要
収益物件は、特にこの「使用者」理解が欠かせない。なぜならば建物は、物件を使用したいと考えるテナントに選ばれる事で、賃料収入が発生し、建物使用の利益が生まれる。だから利益を守りながらも、建物は、単に使用ができる状態に維持するだけでは足りず、テナントに見込み賃料で選ばれる状態に維持しなければいけない。この地域賃貸マーケティングは、30年安定ビル資産経営計画の作成でご紹介している。
3.5 賃貸リーシングの強化も、「使用者」面の一部
収益物件では、どんなに建物が良くても、賃貸リーシングが適切にされなければ、テナントは入らない。つまり、賃貸リーシングが効率的に行われるように強化し、「使用者」を早期に正当賃料で獲得する事も、自らの建物資産を守るために欠かせない「使用者」面の一部である。
築古中小ビル資産所有者・経営者・後継者の方、資産管理会社経営者の方、現在ビル資産の永久資産化を、問題解決と合わせて助言・支援ができます。 管理会社や建設業者とは違う、世界標準の自分の土地と建物資産を守る建物アセットマネジメントによる、全く新しいアプローチを、是非ご体験下さい。