築30年以上中小ビル分散修繕・安定ビル資産経営についてのご質問、その他中小ビル資産の維持・経営・所有等のご不安問題は、ビルオへお気軽にご質問下さい。ビルオは、日本で唯一の築30年以上中小ビル資産所有者、経営者、後継者のビル資産維持相談窓口です。利益と資産を守ります。一棟から十数棟ポートフォリオまで、幅広くご対応します。
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Ⅳ 収益ビル資産の分散修繕
収益ビル資産の分散修繕計画の考え方は、30年分散修繕計画の作成でご紹介しています。ただ収益ビルでは「低予算」「低リスク」のみならず「高効果」(高い賃料収入効果で十分にペイが出来る事)が求められます。ここではそこで留意すべき点について、言及をします。
4.1 収益ビルの分散修繕計画作成で考えるべき事
30年安定ビル資産経営計画の中での分散修繕計画の作成で考えるべき事は、ほぼ賃貸経営計画で考えています。高効果実現のためには、地域賃貸マーケティングを重視します。
4.11 分散修繕工事の財源
分散修繕工事の財源は、賃貸方針で想定をした賃料収入です。
ただ、将来の賃料収入予測は、賃貸計画の賃貸方針で変わります。賃貸方針の検討では、分散修繕で維持するビルが、想定する賃料ポジションで選ばれる状態であるかどうかを検証します。だから、分散修繕で想定する将来の賃料収入には、幅があります。とはいえ1円単位で検証する事は現実的ではありませんから、松竹梅ならず高、中、低もしくはプランA、プランB、プランCといった3パターン以上に分類して、それぞれで検証しましょう。
4.12 将来のビル使用者
将来のビル使用者は、ターゲットテナントです。地域賃貸マーケティングと賃貸経営で、ターゲットテナントを絞り絞ったターゲットテナントの特性や選好性を検証しているはずです。
4.13 将来のビルの在り方
30年ごのビルの在り方とは、30年後に想定の賃料ポジションでターゲットテナントに選ばれるビルです。賃貸計画では、賃貸効果目的工事について考えましたが、分散修繕として、経年劣化した建物設備等の更新や外壁等のリニューアル工事も含み、ビル全体の見た目と機能性能グレードが対象です。
先に分散修繕工事の財源として、プランA、プランB、プランC・・・を考えましたが、それぞれに対して賃貸効果目的工事の可能性は多数ありますから、実際には、検討の数だけ考える事になります。ただそうして色々検討する事が、経験になります。必要工事の精度が上がるのみならず、業者の営業に乗って安易に過剰や重要ではない工事に散財するリスクを減少できます。
4.2 収益ビルの分散修繕工事の予算と対象
4.2 収益ビルの分散修繕工事の予算と対象
収益ビルの分散修繕工事の対象は、大きく2種類があります。つまり収益ビルの分散修繕工事計画では、各工事への予算配分を考える前に、まずこの2つへの予算配分を考えます。
4.21 収益ビルの分散修繕の工事予算目安
収益ビルの分散修繕では、賃料収入の5%~10%が分散修繕工事予算の目安です。もちろん収益規模やビル状態によって変わります。重要工事が必要な時期だけ、多めに確保をする事もあり得ます。
4.22 収益ビルの分散修繕の対象は2種類
- ビル資産の使用維持に必要な工事
- 賃貸効果目的工事
まず両者への予算配分を考え、更に各々で各工事への予算を配分します。
留意すべきは、厳密にそれぞれが分かれる訳ではない事です。例えばビルの経年劣化部分のリニューアル等必要な工事に、賃貸効果目的を考えた機能性能グレードが必要といった具合です。
将来の賃貸効果目的工事は、内容をあまり早く決めても仕方がありませんから、予算だけ確保をしておきます。ただし賃貸効果目的工事は、数に注意をします。例えば1部屋の内装リフォームに費用をかけすぎて、他の部屋の予算がなくなると、非常に困った事になります。賃貸効果目的工事は、ついお金をかけたくなりますから、予算上限を意識して、「ビル資産の使用維持に必要な工事」に必要な予算が配分されるように、賃貸効果目的工事を抑えます。
4.23工事サイクルは賃料ポジションで決まる
収益ビルの工事サイクルは、いずれもビル資産経営者が勝手に決める事ができません。
ビルの経年劣化部分のリニューアル等必要な工事の工事サイクルは、ビルの賃貸ポジションで期待されるレベルで決まります。賃料が割安ならば、多少工事サイクルが長めで時々停電や漏水といったトラブルがあっても、大目に見てもらえるでしょう。賃貸ポジションが高ければ、それだけ「トラブル」を起こさない責任を求められます。
また、賃貸効果目的工事の工事サイクルは、どの頻度でアップサイドを取るかを表します。これは賃貸計画でみこんだ賃貸サイクルの倍数です。テナント退去毎に工事を行うのか、数回に一度で大丈夫なのか、工事の効果と、想定する賃料ポジションで選ばれる物件の在り方を検討して、決める事になります。
将来の想定賃料ポジションで、工事サイクル維持が難しい場合は、賃貸計画に戻って賃貸方針を見直す事になります。
4.3 収益ビルの分散修繕工事の工事予算予算削減
分散修繕工事の予算削減のポイントは、30年分散修繕計画の作成でご紹介をしている通りです。ここでは収益ビルとして特に留意すべき工事予算削減ポイントを述べます。
4.31 基本、機能性能グレードは賃料ポジションに比例する
収益ビルで必要とされる機能グレードや工事業者のサービスレベルは、工事サイクル同様に、賃料ポジションに比例します。
4.32 高効果の観点から、費用対効果の低い対象を予算削減する
ただ工事の中身を丁寧に見ていくと、高効果の観点から、費用対効果の低い機能性能グレードや、工事範囲、重要ではない念のため工事の削減箇所は少なくありません。
と言うのは簡単ですが、工事の中身を丁寧に見るために、専門知識は必要ありませんが、やはり相応の時間と考える手間をかける事になります。つまり、実際の工事に際して、丁寧に時間をかけた検討ができると思えれば、工事予算を抑えに見込む事ができます。いや本業の仕事が忙しくて検討の手間をかける時間がない、のであれば、少し大目に見込む事になります。
4.33 小規模ビルや立地条件が有利ではないビルは、DIYも恐れない
賃料収入規模が相対的に小さくなりがちな小規模ビルや、地方都市で中心部ではないといった立地条件が有利ではないビルの場合、どうやっても分散修繕予算が厳しい場合、内装工事等のDIYも十分に選択です。壁や鉄部・サッシにペンキを塗る。壁紙も今はシールタイプもあります。現在ではyoutube等でhow to も学べます。
英欧や世界の中小ビル資産経営者達は、DIYでかなりの工事を自分でやります。そうして利益を守り資産を守っているのです。
築30年以上中小ビル分散修繕・安定ビル資産経営についてのご質問、その他中小ビル資産の維持・経営・所有等のご不安問題は、ビルオへお気軽にご質問下さい。ビルオは、日本で唯一の築30年以上中小ビル資産所有者、経営者、後継者のビル資産維持相談窓口です。利益と資産を守ります。一棟から十数棟ポートフォリオまで、幅広くご対応します。
Ⅴ 安定ビル資産経営
ここまで見てきた30年賃貸計画と30年分散修繕計画を合わせて、30年安定ビル資産経営計画を作成します。賃貸経営と分散修繕それぞについて、検討もありますが、30年安定ビル資産経営として、「低リスク」の確認も忘れないようにします。
5.1 安定ビル資産経営とは
ビル資産経営が目指すのは、「安定」です。つまり30年後の数字のつじつま合わせをすればよいのではなく、「数字」「物」「営業」面の全てで「安定」を求めます。
5.11 安定ビル資産経営とは
安定ビル資産経営とは、
・事故を起こさず
・賃貸を継続
・負債を作らず
・利益を維持する
4つが満たされた状態です
5.12 ビル資産経営の4面性から見た安定ビル資産経営
これをビル資産経営の4面性で見ると、
4面性 | 安定ビル資産経営 | ビル資産経営での内容 |
物の面 | 事故を起こさず | ビルの経年劣化部分のリニューアル等工事を行う |
営業面 | 賃貸を継続 | 地域賃貸マーケティングで賃貸方針+物のビルに賃貸効果目的工事を行う |
数字:BS | 負債を作らない | 計画的に分散修繕に取り組む |
数字:PL | 利益を維持する | 地域賃貸マーケティングで、低費用高効果の工事内容を精査 |
ここには出てきませんが、所有の「権利」はもちろんある事が前提です。
5.13 安定ビル資産経営のサイクル
この安定ビル資産経営は、安定ビル資産経営のサイクルで維持できます。
一度安定ビル資産経営のサイクルを作ると、サイクルの力で比較的楽に安定ビル資産経営を維持できるようになります。だから最初に30年安定ビル資産経営計画を作成して自ビルのベストな安定ビル資産経営サイクルを見つけておくと、後は楽にビルを維持できるのです。
5.2 安定ビル資産経営のストーリー
この「安定ビル資産経営」のサイクルは、ストーリーとして確かめられます。「数字」のストーリーと「」営業のストーリーと「物」のストーリーがあります。それぞれが密接に関係します。
5.21 安定ビル資産経営:数字のストーリー
30年安定ビル資産経営計画の数字のストーリーは、最も確かめやすいものです。基本は分散修繕と同じです。
賃料収入から経費や公租公課や税金等を支払い、一定の安定利益を維持した上で、工事予算を準備し工事をする、また工事予算を準備し工事をする、の繰り返しです。ただ将来の安定した数字を作るのは、「営業」のストーリーと、「物」のストーリーです。だから両者の裏付けが非常に重要です。
5.23 安定ビル資産経営:営業のストーリー
賃貸経営のストーリーは、賃貸経営計画として既に考えましたが、改めて確かめます。
テナントは、回転サイクル毎に退去します。その次に入居するテナントの賃料は、地域賃貸マーケット内でのその時の自物件の賃貸ポジションです。どこかで賃貸効果目的工事投資を行って、アップサイドを取ります。そうして賃料収入が大きく下がる事を避け、賃料収入の安定を守ります。
ただ将来を実現するためには、「物」のビルがアップサイドの賃料で選ばれるだけの状態でなければいけません。「数字」も、必要な賃貸効果目的工事等に費用を投資して、利益を守れなければいけません。だから、「営業」のストーリーは、「物」のストーリーと「数字」のストーリーの裏付けが必要です。
5.22 安定ビル資産経営:物のストーリー
収益ビルの「物」のストーリーは、建物設備機能の状態を、基本は、想定している賃料ポジションで選ばれる水準で安定して維持します。入居テナントの満足度に関わるからです。賃貸リーシングでアップサイドを取るタイミングで、賃貸効果目的工事投資を行います。
この分散修繕工事予算の原資は、将来の賃料収入だから、「数字」と「営業」のストーリーが見込み通りでなければ、将来の賃料収入は減少して、利益が損なわれます。だから「物」のストーリーも、それ自体「数字」のストーリーと「営業」のlストーリーの裏付けが必要です。
この「安定ビル資産経営」が続く状態である事は、ストーリーとして確かめます。ストーリーが破綻していたり、実現可能性が感じられなかったら。まだまだ見直しが必要という事です。全体としての安定ビル資産経営サイクルと、数字のストーリー、物と営業のストーリーの3つのストーリーで確かめます。
5.3 30年安定ビル資産経営計画の作成
実際の検討は、マイクロソフトエクセルで30年安定ビル資産経営計画の作成を通して、試行錯誤を繰り返します。
5.31 30年安定ビル資産経営計画表の作成
30年ビル資産経営計画は、
賃貸経営計画
(管理計画)
(資金計画)
分散修繕計画
を一体に統合
したものです。
賃貸経営計画~(資金計画)までは、損益計算書(PL)と同じです。残る利益から更に分散修繕予算を確保して、その下に分散修繕計画があります。
5.32 30年安定ビル資産経営計画表の検討
30年ビル資産経営計画作成の意義は、無難な利益数字を作る事ではなく、30年のシミュレーションを通して様々な安定ビル資産経営のストーリーの実現性を考える事です。
シミュレーションでのトライアンドエラーが経験となり、実判断でリスクを避けられるようになるのです。このシミュレーションをストレスなく行うには、30年分散修繕計画表での適切な計算式の入れ込みが欠かせません。
ビルオでご相談を頂きますと、計算式の入った30年ビル資産経営計画表のひな型をご提供しています。
5.33 沢山検討、繰り返し見直し、再作成する
既に賃貸計画で、多くの検討が必要です。例え将来の賃料ポジションを、プランA、プランB、プランCの3パターンに絞り、それぞれで3パターンの賃貸効果目的工事とその他分散修繕計画を計画しても、3x3=9パターンの30年安定ビル資産経営計画を検討する事になります。
けれどもそうして検討の経験を積む事で、実際の賃貸や工事のビル資産経営判断の場面でも、大きなリスクを避けらえっるようになります。
現在ビルには、まだ無限の利益を積み上げるポテンシャルがあります。数多く検討をすればするほど、高いポテンシャルを見つけ、自信を持って取り組み、またリスクを回避できるようになります。
安定ビル資産経営サイクルの軌道に乗れば、後はそう難しい事はありません。50年でも100年でも200年でも、安定したビル資産経営を継続して、利益を積み上げる事ができます。
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